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イニシエーション・ラブ

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あらすじ(ネタバレあり。注意!)

理系男子の鈴木君(学生。卒業後静岡の会社に就職見込み。)が成岡さんという女の子に恋をし、色々あって結ばれるお話がSide-A。

鈴木君は静岡から東京へ出張ということになり、東京と静岡を行き来する間に心が離れ、新しく出会った人石丸さんと色々あって、成岡さんと別れて、石丸さんと付き合うのがSide-B。

一連の事のように書いたが、実はSide-AとSide-Bで書かれている鈴木君は同一人物では無い。名字が同じだけで全くの別人である。

成岡さんは Side-Bの鈴木君(鈴木B)が東京に行っている間にSide-Aの鈴木君(鈴木A)と出会い、付き合い始める(この間も鈴木Bとの関係は継続)。

そして鈴木Bに捨てられる。かわいそうに。鈴木Aとお幸せに。

一方鈴木Bは石丸さんと出会い、成岡さんに別れを告げ、石丸さんと付き合う。

タイトルの「イニシエーション・ラブ」の「イニシエーション」は通過儀礼という意味であり、鈴木Bにとっても成岡さんにとっても通過儀礼の恋愛だったということを示していたのだ!完!

Good!

  • 名前を使った、小説ならではの叙述トリック
  • 一連の物語のように見せる構成

Bad...

  • 実は私が登場人物の名前をイマイチよく覚えておらず、叙述トリックに全く感づかなかった点。Side-AとSide-Bとあったので、ハナから別人だと思って読み進めていた。途中で成岡さんが同一人物だと分かり、恋人の呼び名も同じだなーと思ったがそのままスルー。ラストの種明かしもそりゃそうでしょ読んでりゃ気づくわってなってEnd。解説を読んでそういう構成だったんだと気づく。無念。

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